岩手医科大学血液腫瘍内科

医局員インタビュー

浅野雄哉先生

浅野雄哉
あさのかずや

血液腫瘍内科に入局した理由

診察・検査所見から全身の問題点を抽出して考えることは研修医時代から好きでしたがずっと志望科を決められませんでした。

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浅野雄哉先生

浅野雄哉
あさのかずや

血液腫瘍内科に入局した理由
診察・検査所見から全身の問題点を抽出して考えることは研修医時代から好きでしたがずっと志望科を決められませんでした。その中でこういう内科医になりたいと具体的に思えた先生がおり、その下で学びたく入局を決めました。もとから血液学に興味があった方かといわれると…。(1年次研修医の研修初日に当科のカルテを開きほとんど理解できず立ち尽くしていた記憶があります。)
入局して楽しかったこと、良かったこと
悪性リンパ腫が消化管に発生した場合は合併症も含め消化器内科を改めて学び直す、など日々の診療で感染症はもちろんのこと特定の分野だけに限定せず幅広く内科学を学べるのは楽しいところだと思います。(皆様、いかがでしょうか。)
入局して苦労したこと
難しい症例では決まりきった治療法がない場面も多いことです。その分自分なりの根拠を持ってベストな治療を患者様の背景や考えを大切にしながら考えています。
入局して出来るようになったこと
頑張るときは頑張る生活
今後どういった血液内科医になりたいか
遠い先まで見通せる血液内科医

※音量にご注意ください。

前田峻大先生

前田峻大
まえたたかひろ

血液腫瘍内科に入局した理由

もともと大学5年生の臨床実習の前までは外科系にしか興味がなく内科系に進むとは微塵も思っていませんでしたが、実習中に化学療法のみで治癒した患者様を目の当たりにして化学療法に対する印象が大きく変わりました。

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前田峻大先生

前田峻大
まえたたかひろ

血液腫瘍内科に入局した理由
もともと大学5年生の臨床実習の前までは外科系にしか興味がなく内科系に進むとは微塵も思っていませんでしたが、実習中に化学療法のみで治癒した患者様を目の当たりにして化学療法に対する印象が大きく変わりました。その後は血液内科がある臨床研修先を選択し、そこで化学療法中の内科管理の重要さを学び感銘を受けたので入局しました。
入局して楽しかったこと、良かったこと
血液疾患は科横断的な症候を呈するため血液内科疾患のみならず他科の疾患にも触れることができ、偏りなく経験を積むことができていること。
入局して苦労したこと
私は同期の医局員がいないため、入局当初は自分の仕事上の立ち位置が曖昧に感じ、相談相手を見つけるまでは精神的に焦っていて余裕がなかったと思います。とはいえ4月早々に先輩方に相談にのってもらい、以降は落ち着いて仕事に向き合えるようになったと思います。
入局して出来るようになったこと
すこしずつではありますが化学療法や移植後の合併症管理や内科的な考え方を学べてきていると感じています。
今後どういった血液内科医になりたいか
最善手を選択できる医師

※音量にご注意ください。

小宅達郎先生

准教授
小宅達郎
おやけたつお

血液腫瘍内科に入局した理由

血液疾患と骨髄移植に学術的興味があった。メンバーとチームにも大きな魅力を感じた。

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小宅達郎先生

准教授
小宅達郎
おやけたつお

血液腫瘍内科に入局した理由
血液疾患と骨髄移植に学術的興味があった。メンバーとチームにも大きな魅力を感じた。
入局して楽しかったこと、良かったこと
たくさんの困難を皆の力で克服した。国内および国際学会へ参加して、専門の臨床や研究領域について多くの人と議論かつ交流できた。
入局して苦労したこと
忙しい時は十分に忙しい。
入局して出来るようになったこと
情報整理して重要なことを見極めること、discussionする能力、自分自身で考え判断すること。
今後どういった血液内科医になりたいか
皆様の力になれる血液内科医

古和田周吾先生

講師/医局長
古和田周吾
こわたしゅうご

血液腫瘍内科に入局した理由

耳鼻科の開業医の長男である私は、卒業する時に循環器科や免疫学に興味がありました。いずれ耳鼻科医になって実家を継ぐのであれば、卒後に内科を勉強してみたいと考えていました。

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古和田周吾先生

講師/医局長
古和田周吾
こわたしゅうご

血液腫瘍内科に入局した理由
耳鼻科の開業医の長男である私は、卒業する時に循環器科や免疫学に興味がありました。いずれ耳鼻科医になって実家を継ぐのであれば、卒後に内科を勉強してみたいと考えていました。当時の血液内科の教授に「血液内科にくれば3年でジェネラリストになれるよ」と(僕の同級生が)勧誘されているのを見て、「それなら数年血液内科で勉強させてもらおう」と血液内科に入りました。
入局して楽しかったこと、良かったこと
厳しかった患者さんの状況を改善させて退院できた時。
真っ暗闇を歩くような視界の効かない状況で、研究などがうまくいって現象を捉えたとき。
入局して苦労したこと
私が医師になった頃は、初期臨床研修制度の開始前でした。即戦力として、主治医制で病棟患者の担当、外病院で救急車対応や気管支鏡検査を独力でやる必要がありました。失敗も反省も多かったですが、成長が早く、教授の勧誘通り「3年で一人前(のつもり)」が達成できました。
入局して出来るようになったこと
眼に見えない敵(病態)を捉え、最小限の治療で最大の効果を得ること。
超音波検査、内視鏡(気管支鏡、上部消化管)、骨髄穿刺、鍼灸、、、、
今後どういった血液内科医になりたいか
失敗しない血液内科医。

佐々木了政先生

助教/外来医長
佐々木了政
ささきりょうせい

血液腫瘍内科に入局した理由

臨床・教育・研究それぞれに妥協なく注力する医局員の先生方に魅せられました。

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佐々木了政先生

助教/外来医長
佐々木了政
ささきりょうせい

血液腫瘍内科に入局した理由
臨床・教育・研究それぞれに妥協なく注力する医局員の先生方に魅せられました。
入局して楽しかったこと、良かったこと
医師経験年数おおよそ8年目まで造血器腫瘍(白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫)の加療が血液腫瘍内科の一番の仕事と考えておりました。その後、市中病院勤務・外来勤務を通し、化学療法対象患者や免疫不全患者、出血・血栓性疾患を扱う他科診療科医師と関わることが多くなりました。彼らとのかかわりが、免疫不全・血栓止血のエキスパートとしての血液腫瘍内科医師の需要に気付くきっかけになりました。悪性新生物・免疫疾患・血管病といった他分野の疾患に血液腫瘍内科は関わります。自ずと他科医師とディスカッションをする機会が多くなります。彼らのニーズに応えたときに得られる充実感は血液腫瘍内科の醍醐味だと思います。
真っ暗闇を歩くような視界の効かない状況で、研究などがうまくいって現象を捉えたとき。
入局して苦労したこと
いずれの医局でも同様ですが駆け出しのころはできないことが多く体力的にも精神的にも苦労します。臨床の研鑽に王道は存在しませんが、良い指導医は存在すると思います。信頼し仕事を任せてくれた指導医の先生に感謝しております。
入局して出来るようになったこと
疾患にもよりますが、目の前の患者が1週間後、1か月後、1年後に何が起こるのか大抵は想像できるようになりました。
大勢の聴衆を前にしてプレゼンテーションする力がつきました。
今後どういった血液内科医になりたいか
標準的な医療に付け加えるべき、個々の症例の特徴に気付く血液内科医。
標準を大切にすることは個々を大切にすること、です。

西谷真来先生

助教
西谷真来
にしやまき

血液腫瘍内科に入局した理由

卒業時に入局科は決めていなかったので、地域の県立病院で初期臨床研修を行っていました。

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西谷真来先生

助教
西谷真来
にしやまき

血液腫瘍内科に入局した理由
卒業時に入局科は決めていなかったので、地域の県立病院で初期臨床研修を行っていました。その病院には血液内科があり、初期臨床研修の2年目でローテートした際に、「抗がん剤治療のみで重症な悪性腫瘍の患者様を寛解状態にすることが出来ること」「造血器腫瘍は抗がん剤治療で完治できる可能性があること」を学ぶことが出来ました。血液内科を専攻することを決め、後期研修施設として自分の地元である当院に入局することを決めました。
入局して楽しかったこと、良かったこと
化学療法後早期に再発した患者様は、抗がん剤治療のみで完治するのは困難かと思います。そういった中で同種造血幹細胞移植という大変な治療を乗り越え、完治している患者様に外来等でお会いしたときに、血液内科に入局して良かったなと感じます。
入局して苦労したこと
抗がん剤治療で完治できる患者様もいますが、反対に何度治療法を変更しても、なかなか治療がうまくいかない患者様もいるのも現実です。特に入局して間もない頃は、最適な治療法を検討するために何時間も論文検索したり、自分の治療方針が本当に正しいのか分からなくなって苦労することもありました。
入局して出来るようになったこと
内科医として、血液内科医として、検査結果から数日先の状態を予測して、早めに治療介入を行えるようになってきたと思います。また、入局後に血液専門医/指導医も取得させていただきました。
今後どういった血液内科医になりたいか
血液専門医にとどまらず、いろいろな症例を経験し、より知識の深い血液内科医を目指します。

大津瑛裕先生

助教
大津瑛裕
おおつあきひろ

血液腫瘍内科に入局した理由

初期研修は当院(岩手医科大学附属病院)で行い、4ヶ月ほど血液腫瘍内科をローテートさせていただきました。

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大津瑛裕先生

助教
大津瑛裕
おおつあきひろ

血液腫瘍内科に入局した理由
初期研修は当院(岩手医科大学附属病院)で行い、4ヶ月ほど血液腫瘍内科をローテートさせていただきました。悪性腫瘍の多くは外科治療が主体、もしくは組み合わせての治療となりますが、内科的治療である化学療法(抗がん剤治療)のみで治癒に至る点に感銘を受け、入局を志しました。
入局して楽しかったこと、良かったこと
血液腫瘍には進行の早いものや難治性のものもあり、治療をしなければ亡くなっていたであろう方が、自身の治療で元気に過ごされているときやり甲斐を感じます。
入局して苦労したこと
化学療法は強すぎると患者様の身体を不要に傷つけ、弱すぎると治癒へ至れません。患者様ごとの人生観やライフスタイルもそれぞれのため、目の前の患者様にとっての「よりよい」治療法の選択に、今でも悩むことが多いです。
入局して出来るようになったこと
抗がん剤治療は全身管理が必要なため、もちろん専門の先生方には及びませんが、様々な内科の広い知見を得られたと思います。
今後どういった血液内科医になりたいか
血液疾患に対する知識と経験を積みつつ、各内科分野や、場合によっては外科の知見も深め、診療に活かしたいと考えます。

清原千貴先生

清原千貴
きよはらかずき

血液腫瘍内科に入局した理由

もともと医師を目指していましたが、中学生の時、祖母が悪性リンパ腫になりました。

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清原千貴先生

清原千貴
きよはらかずき

血液腫瘍内科に入局した理由
もともと医師を目指していましたが、中学生の時、祖母が悪性リンパ腫になりました。当時地元には血液内科がなかったため、血液内科医になって地元(福島県会津)で働ければいいなと思ったのが最初のきっかけです。医学部進学後も思いは変わらず、学生時代、勉学としても血液内科に興味を持ったことから入局を決めました。
入局して楽しかったこと、良かったこと
血液内科にいながらも、あらゆる合併症が起こりうるので多くの経験がつめること。常にあらゆる可能性(主に悪い方)を考え予測したり、気になることがあれば徹底して疑い、調べるクセがつきました(悪く言うと、疑い深くなったということでしょうか)
入局して苦労したこと
血液疾患は、病気を発症・診断すると、患者さんだけでなく、家族を含むその後の人生を大きく変えてしまうことが多いです。時には、その事実を自分よりも若い方に伝えなければなりません。患者さんの一生を変え得る、一生を左右する選択をし、決断しなければならないときは、やはり苦しいです。(しかし、その局面を打破することできたときの達成感は本当に嬉しいものです)
入局して出来るようになったこと
入局して3年目になり、決断すること、方針を導くことの経験をようやく積んでこれたのではないかと感じています(もちろん、諸先輩方にはまだまだ追い付きませんが)。誰よりも不器用で、要領が悪い私ですが、コツコツ積み上げたことが少しずつ臨床に生かせるようになってきたことも最近感じてきたような…気がします。
今後どういった血液内科医になりたいか
気付くと学年(だけ)は上がっていき、焦りを感じる日々ですが、貪欲に多くの患者さんの診療にあたり、携わりたいです。今は病棟中心の業務ですが、血液疾患以外にも病棟での重症管理、一般内科、救急の初期診療等にもしっかり対応できるよう頑張ります。

佐藤剛先生

佐藤
さとうつよし

血液腫瘍内科に入局した理由

元々抗がん剤治療に興味があり、がん治療に携わりたいと思っていました。

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佐藤剛先生

佐藤
さとうつよし

血液腫瘍内科に入局した理由
元々抗がん剤治療に興味があり、がん治療に携わりたいと思っていました。
学生時代、伊藤教授のもとで「多発性骨髄腫」について研究(勉強)させて頂き、そこでまとめたものを学会で発表させて頂きました。その経験をきっかけに、骨髄腫をはじめとする血液疾患に興味を持ち、造血器腫瘍や抗がん剤治療の理解を深めたいと思い血液腫瘍内科への入局を決めました。
また、学生時代~研修医時代にかけて学会発表の機会をたくさん与えてくれた伊藤教授のもとで学びたいと思ったことも入局の理由の一つです。
入局して楽しかったこと、良かったこと
自分が担当する患者様とその家族から「先生が担当でよかった」と言ってもらえた時は嬉しかったです。
入局して苦労したこと
治療がうまくいっていない患者様に対して効果が期待できる治療を論文などで調べて検討することがあります。しかし、そうして選択した治療でも十分な効果が得られないこともあり、「本当にその治療・選択でよかったのか、治してあげることはできるのか」と悩んでしまうこともあります。
入局して出来るようになったこと
私は手技が苦手でありますが、繰り返し行うことで血液診療で必要な手技を自信をもってできるようになってきました。
また、特に治療が難渋しているような患者様に適切な治療を選択するために論文を調べることが多くあります。以前は論文そのものに抵抗感が強くありましたが、今では自然と調べる癖がついてきたように思えます。
今後どういった血液内科医になりたいか
「この先生と一緒に病気と闘っていきたい」と患者様から思ってもらえるような血液内科医を目指します。